日本版ニューディール政策(4)

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■ロボット農業を推進して内需拡大へ

最近は不況のせいもあって就農希望者が急増しているらしい。

しかし新規就農者が、古典的な農業をやっても、非常に厳しい話になります。なにしろ日本の農業者の収入は年収200万円~300万円クラスが多く75%以上が500万円を超えない状況のようです。

1000万円農家、2000万円農家というと、すごい!……ってわけで農業関係紙誌に堂々と掲載されるわけですから、その所得水準は他の業界とは落差があります。

食いっぱぐれはないから……なんて話がありますが、自分でできる作物で自分の食のすべてをまかなうことは不可能ですからやはり所得水準も他業界なみになる必要は必須でしょう。

kuretubokabu.jpgしかもFTAがすすめば、日本の農業を高い関税や非関税障壁で守ることは徐々に苦しくなり、結局生産性での勝負をしなければならなくなる。これは長期的には逃れられない。

■法整備が進まず、遅れる日本の農業

生産性を高めないと農家の収入も得られない。さらには一般的な企業と同様に農業法人として高い農業技術や生産技術にチャレンジする資金も持って、数百億円農業法人を狙う……なんて雰囲気にはほど遠い。

ロボット農業や、コンピュータ制御の農業工場を推進して生産性を高め、国際競争力を高める必要があるでしょう。

しかし日本の場合農業関係の法整備がすすんでいないことも大きな問題ですね。

上の写真はパブリカですが、10年ほど前、一気に日本の農家が韓国に惨敗したことがあり、その後ジリ貧になっています。

その理由は日本ではハウス栽培していたパブリカが、けっこう高コストで高値で売られていた。そこにアジア通貨危機で破綻状態になった韓国は、国策で農業推進しました。

なにしろ韓国の隣に、食料自給率が低く、国が中途半端な政策をしているために生産性の低いデカイ国があり、ここに農業製品を輸出したら稼げる……という考え方のもと、国策で資金を供与し、デンマークなど北欧の本格的なハウス栽培を推進した。日本はビニールハウス。むこうは本格的なグラスハウス。

日本は農業者によるカンによる栽培など、韓国はグラスハウス内をコンピュータ支援しての栽培。

で、生産性がまるで勝負にならず、結果、パブリカが圧倒的な量で日本に輸入され、まあほとんど親戚みたいなピーマンも入ってくる。で、ビニールハウスでピーマンをつくっていた高知や宮崎の農家は、大打撃をうける。

農協で韓国視察に行くと、むこうはコンピュータ制御のグラスハウス、こっちは農家の経験とカンでやってるビニールハウスってことに気付くわけですね。しかも韓国では、当時、年商20億円近いパブリカ農家(というより会社)が登場し、当時の金大中大統領から、その女性社長が勲章もらったりしてる。

サムスンやヒュンダイだけでなく、農業も追撃され、農業は追い越されていることに気付くわけですが、それでも日本の法整備ほかは遅々としてすすまない。とはいえ、いま就農者も増え、企業も農業法人を視野に入れ、また農業工場への関心もかなり高まっていることは、追い風ですね。

しかし、急ぐ必要があります。

 

 

 

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このページは、高橋憲行が2009年2月27日 08:03に書いたブログ記事です。

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