厳しくなる今年、そして来年

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■萬田壱平著『日本崩壊』TIS出版/1997年3月

昨日(8月30日/土曜日)Z塾が開催されていましたが、アマゾン日本の起ち上げスタッフで、ビジネス書のコンサルタントとして、また書評家としても非常に著名なエリエス・ブックコンサルティングの土井英二さんが、講演をしてくれてました。

で、私はその後に、私自身の著作人生をお話したのですが、著作と監著本で、いま82冊くらいですかね。共著やテープ出版なども含めると、100冊は越えているかもしれません。

著作は本業ではありませんが、本業に貢献してくれたことは事実ですが、本業とはまったく異なる書を書くことがタマにあります。

先日紹介した『アマゾンを燃やせ』『企画書として読む日本国憲法』も、そうした一環の書です。

じつはペンネーム(萬田壱平)で、1997年3月に日本の金融危機をテーマにした『日本崩壊』という本を著したことがあります。小説仕立てですが、無名のペンネームにしては、4、5万部と、そこそこ売れましたね。

■米中ダブル不況と貧しい経済政策

なんで本書を紹介する気になったのかというと、米中ダブル不況が日本を直撃するのは、今年後半から来年。かなり厳しい状況になります。

そして政府が先日発表した『総合経済対策』の貧弱さ。……このあたりを見ていると日本は、堺屋太一先生の『平成三十年』になってしまう。いわゆる完全破綻になりますね。

8月8日の北京オリンピック開会式の日に『米中ダブル不況へのプロローグ』という記事を書きましたね。そしてこのオリンピック開催中、中国の株価は下落を続け、昨年のピークの半分くらいになっています。

米国はもちろんサブプライムで大変。この米中ダブルで不況について昨年夏ごろから、あちこちでお話し、今年後半から来年が大変になる。本書もそうした気配を感じるなかで出したものですが、これが非常にタイムリーだったのです。

出版したのが1997年3月。そして半年後には、怒涛の波のように日本の金融崩壊の序章がはじまります。11月3日・三洋証券が更正法申請、17日・なんと都銀の一行である北海道拓殖銀行の破綻、24日・山一證券自主廃業申請……と、たてつづけに金融機関が破綻します。こうして橋本内閣も総辞職に追いやられるのですが、じつは、本書では日本の不良債権は140兆円に上るといったことも示唆していましたが、実際、それを超えるくらいだったようです。

そして1988年9月には、長銀と日債銀が破綻します。

本書を書いたころに官僚や政治家にもプレゼントしましたが、ほとんどが一笑に付してましたね。

いずれにしても日本の金融危機の半年前に本書を著し、その年の12月はじめに台湾で中国語版が出版されて、出版記者会見に台湾に言ったのですが、新聞の一面に「日本の金融危機を予測した先生が来た!」みたいな感じで登場したりしてました。

先を読む方法には、情報を構造的に見ていればわかるのですが、日本は、間違いなく下降局面です。

これを上昇局面にするために、なにをすべきかが重要なのですが、先日の『総合経済対策』くらいではまったく話にならない。いまの日本は

人口減少下における所得倍増

これをどうするか……くらいの政策が必要です。創造的な企画ですね。

そのうちにいくつかの手段を、ご覧に入れますか。

 

 

 

 

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このページは、高橋憲行が2008年8月31日 11:31に書いたブログ記事です。

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